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2018.12.04

鍼灸の起源

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今日は、鍼灸の起源について、
少しお話ししようと思います。

鍼灸という治療技術が生まれた、その「原点」です。

鍼灸は、前漢時代(紀元前206~8年)に編纂された
「黄帝内経(こうていだいけい)霊枢(れいすう)」
という書物に、その治療法が詳しく記載されています。

前漢時代とは、あの「漢の太祖」として知られる
劉邦の時代です。
2000年以上も前に、鍼灸の治療技術が
確立されていたとは、本当に驚きです。

その技術は今もなお進化し、現代人の体質に合った
鍼灸治療法が確立されています。

今日は、その鍼灸治療のバイブルともいえる
医学書「黄帝内経<霊枢>」の
冒頭文を紹介しようと思います。

「黄帝内経」は、黄帝と呼ばれる古代の伝説上の王と
伝説上の有名な医家である岐伯(きはく)が
問答をするかたちで書かれている、
中国最古の医学書です。

では、以下冒頭文です。

『黄帝が岐伯に質問していう。
私は万民を我が子の様に慈しみ、衣食と平安を保証し、
その為に租税を徴収している。
しかし、その人民が天寿を全うしないで生涯を終わり、
病気にかかることを可哀そうに思っている。
私は、病気を治すのに、苦い薬を飲んだり、
おできの治療に石で作ったメスで切開する様な、
苦痛をともなう治療法を使わないようにしたい。
そこで、細くて小さい鍼によって経脈の流通を良くし、
血液や神経の機能がバランスを失わない様に調節し、
その機能状況が反映される場所であるツボを
適切に運営したいと思う。
そして、この優れた方法を後世に伝えたい。』
~「黄帝内経霊枢訳注 第一巻」 医道の日本社 家本誠一 訳(一部改変)~

つまり、鍼灸の起源は「慈しみの心」だということです。

時代は変わっても、鍼灸師にとって最も大切なのは
「患者さんを思いやる心」…。

2000年以上前の医学書には、
変わることのない真理が書いてあります。

 

誠真堂鍼灸院 東洋史