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2018.12.07

鍼灸で痛みが和らぐ理由

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

当院に限らず、鍼灸院にいらっしゃる患者さんは、
身体のどこかに痛みを抱えています。

肩コリ、腰痛、寝違え・・・どれも痛いですよね。
鍼灸は、こんなツラい身体の痛みを
緩和することが出来ます。

では、なぜ鍼やお灸で痛みが取れると思いますか?

これには、ちゃんと理由があります。

東洋医学では、痛みの原因を
『不通則痛(通じざれば則ち痛む)』
という漢字4文字で表現します。

人間の身体の中は、
「気」「血」「水(津液)」の3つの物質が
常に流れていると、東洋医学では考えます。

そして、それらの「常に流れているべき」物質が
流れなくなった(通じなくなった)ときに、
その部分に「痛み」という症状が現れるということです。

例えば、「尿管結石」。

あれ、ものすごく痛いです。

私自身、2回ほど尿管結石になりましたが、
文字通りのたうち回りました。

二度と、あの痛みは味わいたくないです…。

あれは、腎臓から膀胱に尿を運ぶ
「尿管」と呼ばれる管に
石が詰まることで尿管の流れが滞り、
激痛が起こる症状です。

痛みが起こる原理は、実はみんなこれと同じ
『不通則痛(通じざれば則ち痛む)』です。

鍼灸は、この滞った流れを改善する効果があるから、
痛みが取れるんですね。

この痛みを緩和する効果を専門用語で
『通経活絡(つうけいかつらく)』といいます。

『経絡の流れを活発にして通じさせる』
という意味です。

鍼を身体のツボに刺すと『響き』と呼ばれる
鍼独特の感覚があります。

鍼を刺した周辺が温かくなったり、
腕や足が重だるく感じたり、
症状や使うツボによって感じ方は様々ですが、
皆さん一様に「気持ち良い」とおっしゃいます。

そして、それこそが
流れが良くなったという証です。