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2019.01.08

髪は長い友達 その3 ~髪と血液【前編】~

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

さて、今回は「髪は長い友達」シリーズの3回目です。

前回は、「精は毛髪の根となる」とお話しました。
腎に貯蔵されている「精」は、毛根を滋養して髪を成長させ、
ツヤを与えているのでしたね。

しかし、髪を養っているのは「精」だけではないんです。

もう一つは、女性にとって最も大切な「血」です。

 

◆髪は血の余り

中医学では「血は毛髪を養う」と言われています。
髪の成長やツヤは、血液の滋養も欠かせないんですね。

さて、漢方の止血薬(出血を止める薬)に
「血余炭(けつよたん)」という薬があります。

鼻血や吐血、不正性器出血などによく用いられる薬です。

実はこの「血余炭」、
人間の髪の毛を加熱して炭化させたものなんです。

中医学では、「髪は血の余り」と言われています。

「血の余り」である髪を炭化させたものだから「血余炭」。
分かりやすいですね。

そして、
この「髪は血の余り」という言葉から分かるのは、
体内に血の量が十分にあるときに、
その余った血で髪を滋養・成長させるということです。

要するに、体内の血の量が不足していて
臓器や目などの各器官を十分に滋養できないと、
髪に血をまわす余裕がなくなるんですね。

すると、必然的に髪が細くなったり白髪が増えたり、
ツヤが失われたりします。

次回は、もう少し詳しく「髪と血液」について
お話しようと思います。