2019.01.15

髪は長い友達 その5~養生法【前編】~

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、「髪は長い友達」シリーズの5回目です。

前回お話した「肝は血を蔵する」という機能に絡めて、
髪の毛の養生法のお話をしたいと思います。

 

◆肝に血液をたくさん戻して良質な睡眠を取る

夜になると、
血液は肝に戻って睡眠の準備に入ります。

夜は、休息するために身体の活動が低下し、
少量の血液で身体を維持することができるからです。

そのため、肝に蔵される血液の量が一番多くなるのは、
眠っているときということですね。

このように、大自然のサイクルに合わせて
人間の身体の中も変化が起きています。

そして、午前1時までに深い睡眠に入れるような
生活サイクルを作ると眠りが深くなり、
良質な睡眠が取りやすくなります。

なぜでしょうか…。

中医学に「子午流注(しごるちゅう)」
という理論があります。

簡単に言うと、人間の臓腑につながる12の経絡には、
それぞれ気が流れる時間帯がある、という考え方です。

この理論では、肝の経絡に気が流れるのは、
午前1時から3時の2時間とされています。

そして、その時間帯までに眠りについて、
より多くの血液を肝に戻しておくと、
肝の経絡の気は伸び伸びと流れることができるのです。

その結果、深く眠ることができるんですね。

そして、肝に戻った「余った血液」で
髪を十分に潤すことができます。

 

◆髪を修復する「成長ホルモン」の分泌

西洋医学的にも、
午前1時までに深い眠りにつける時間に布団に入るのが
身体のみならず髪の健康にもよいのです。

それは、「成長ホルモン」の分泌量が
最大になるのが午前1時だからです。

「成長ホルモン」は、
新陳代謝を活発にし、疲労を回復させ、
自然治癒力を強化させる役割を持った
大切なホルモンです。

睡眠中に分泌され、
眠りが深いほどたくさん分泌されます。

そして、髪や肌を含め、
身体を寝ている間に修復してくれるんです。

「成長ホルモン」と聞くと、
子供の身体を成長させるホルモンというイメージが強いですが、
大人にとっても大切な働きをしているんですね。

髪は、健康のバロメータ。

抜け毛や枝毛、白髪が気になりだしたり
「最近髪が細くなった」なんて感じている方は、
まずは布団に入る時間を調整してみてはいかがでしょうか。

◆午後11時までに布団に入るのが理想

「成長ホルモン」は、眠りについてから
約2時間で分泌されます。

そして、分泌のピークが午前1時。

さらに、肝の経絡に気が流れるのは、
午前1時から3時までです。

だから、午前1時の2時間前の午後11時には
布団に入れると、理想ですね。

大人は身体の成長が止まっているので、
ただでさえ成長ホルモンの分泌量が減っています。

だからこそ、少しでも多く分泌されるように、
良質の睡眠をとることを心がけてくださいね。

次回は、髪に良い食べ物をご紹介いたします。

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