鍼灸学生用


2019.04.23

鍼灸学校1年生が取り組むべきこと ~その1~

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

さて、鍼灸学校の1年生の皆さん、
入学式から早いものでもう1ヶ月経ちますね。

学生生活は、充実しているでしょうか。

最近は、私が通ったような
夜間部が少なくなっているので、
年齢層も若くなり
比較的時間に余裕がある方が多いと思います。

その時間をどのように活用するか、
これがとても大切です。

私の周囲でも、
今年から鍼灸学校に通いだした方がいて、
学生生活に関して様々な質問を頂いています。

ですから、今回から何回かに分けて、
鍼灸学校に通い出した皆さんに
ちょっとしたアドバイスをしたいと思います。

参考になれば、嬉しいです。

 

◆土台となる知識の習得に集中する

まず、1年生の皆さんに大切なことは、
これから学ぶ科目をとことん学習することです。

1年生で学ぶ科目は、
解剖学や生理学など国家試験対策にも臨床にも
重要度が高いものが多いです。

大半の方が、
人間の身体のことを本格的に学ぶのは
初めてでしょうから、
かなり難しく感じると思います。

しかし、1年生のうちから
土台となる大切な知識をしっかりと学習しておくと
今後の鍼灸学生としての時間を
有意義に過ごすことができるでしょう。

なぜなら、鍼灸学校で学ぶ科目はとても多く、
学んでいるときは分かった気になっていても
3年生になった頃には
大半のことは忘れていることに気づくからです。

 

◆一番「伸びる」のは3年生の後半

私自身もそうでした。

2年生までの科目ごとのテストでは、
毎回良い点数を取っていました。

しかし、本格的な国家試験対策が
始まる3年生になると、
毎月行われる模擬試験で
かなり苦労したことを覚えています。

国家試験を見据えた模試の問題は、
これまでの試験で出題されていた問題とは、
レベルが違いました。

知識の有無を問うだけではなく、
その知識を応用する力があるかを
問う出題が増えたからです。

それだけ、国家試験の問題は
難しいということです。

しかし、国家試験対策の学習で一番伸びるのは、
3年生の後半に差し掛かってからになります。

だから、今から過剰に焦る必要はありません。

ただ、単なる暗記ではなく、
しっかり理解しようと意識して学んでいると
3年生になってから思い出すのも容易になります。

だから、今はその土台となる知識を
しっかりと身につけてください。

 

◆経穴の暗記は先行してやっておくとよい

また、さらに時間に余裕がある方は、
先行して経絡経穴学をやっておくと
あとで楽になります。

経絡経穴学は、ほぼ暗記科目です。

暗記することが非常に多いので、
学び始めるとうんざりすることもあります。

ツボの名前から解剖学的な位置、
各ツボが持つ作用など多岐にわたります。

ですから、もしまだ経絡経穴学の授業が
学校で始まっていなくても
各経絡ごとのツボの名前だけでも
順番通り暗記しておくと
科目の授業が始まってから覚える量が減り、
とてもラクです。

参考になりましたでしょうか。

誠真堂鍼灸院 院長 東洋史