2021.01.15

「男性不妊」の解説

48%が男性側が原因の不妊です

一般的には、「不妊」の原因は女性側にあるというイメージが強いです。しかし、WHO(世界保健機構)による調査報告では、男女別不妊原因の割合は、以下のようになっています。

●男性のみ:24%
●女性のみ:41%
●男女とも:24%
●原因不明:11%

つまり、「男性のみ」と「男女とも」を合わせると、48%が男性側が原因の不妊であるということが分かります。

 

<原因>

◆西洋医学的視点

男性不妊の原因は、社会生活におけるストレス、暴飲暴食、昼夜逆転や睡眠不足などの無理な生活スタイル、食生活の欧米化などが挙げられます。西洋医学的には、成人男性の精子数の減少や運動率の低下(造精機能障害)、EDなどの性機能障害などが主に挙げられます。

 

◆東洋医学的視点

男性不妊を東洋医学的に考察すると、原因は大きく以下の2つに分類されます。

1.腎機能が低下して起こる「腎虚」(腎陰虚・腎陽虚・腎精不足)
「腎虚」は、過労などにより生殖能力自体が低下した状態であり、精子の質や量の低下を意味します。

2.水分代謝が悪化して起こる「湿熱」
「湿熱」は、主に過度の飲酒や喫煙により引き起こされます。これらにより、体内を流れる水分の停滞を招き、濁りが生じます。そして、精液自体まで濁ることにより、精子の運動率の低下を招きます。