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2018.12.05

百病の長「風邪」にご用心 その1

こんにちは!

十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

最近、周囲で咳や鼻水で苦しそうな方、
結構多くみられますよね。

そう、この激しい寒暖の差が影響してか、
風邪をひいている方が多くいらっしゃるようです。

実は、私自身、先週風邪を引いてしまいました。
鍼灸師になって、初めて引いた風邪、
ちょっと苦しかったです。
お灸の煙で咳が出てしまいますし、

マスクが欠かせない一週間でした。

ところで、「風邪」って皆さん「かぜ」と読みますよね。

これを中医学では、「ふうじゃ」と読みます。
「風の邪気」ということです。

中医学では、季節ごとに猛威を振るう「邪気」が
あるとされています。
例えば、「燥邪(そうじゃ)」は乾燥した秋に猛威を振るい、
「暑邪(しょじゃ)」は暑い夏に猛威を振るいます。

そして、今回のテーマである「風邪(ふうじゃ)」は、
春に盛んになると言われています。

春になると「春一番」と呼ばれる強い風が吹きますよね。

でも、この「風邪」は「百病の長」という
不名誉な別名もあるんです。

「暑邪」は暑い夏、「燥邪」は秋、
「寒邪(かんじゃ)」は冬にしか身体を侵しませんが、
「風邪」は季節に関係なく私たちの身体を襲うからです。
夏でも秋でも冬でも、風は吹きますよね。

さらに、この「風邪(ふうじゃ)」、
もっと困った性質を持っています。
それこそが、「百病の長」と言われる所以となっています。

これは、次回お話しますね。

ちなみに、皆さんがよく使う「風邪(かぜ)」は、
「感冒(かんぼう)」というのが本名です。
よく、「感冒薬(かんぼうやく)」なんて薬を
CMでやっていますよね。
あれは、要するに「風邪薬(かぜぐすり)」です。

今後も寒暖の差が激しい日々が続くでしょう。
感冒にかからぬよう、ご注意くださいね。