2018.12.10

イヤホンの音量は控えめに!【前編】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今日は、イヤホンで音楽を聴き過ぎると
妊娠機能の維持やアンチエイジングに最も大切な
腎機能を損ねるというショッキングなお話を
したいと思います。

つい先日、電車の中で
すごい大音量で音楽を聴いている男性がいました。
どんな音楽を聴いているのか、
イヤホンからはっきり分かるくらい。

電車の音に負けないくらい
音量をあげて聴いていたのでしょうが、
その方の将来が
少し心配になってしまいました・・・。

中国の明の時代、「益齢単(えきれいたん)」という
健康維持法の専門書が著されました。

そこには、長い間やり続けると健康を損なうとされる
6つの行い「六久(ろくきゅう)」が書かれています。

そのうちの一つに
「久聴(きゅうちょう)」というものがあります。

「久聴」とは、すなわち
「長時間聴きすぎる」という意味です。

そして、その「久聴」は
「精気と心神を損なう」と記されています。
今回は、「精気を損なう」について
お話ししたいと思います。

◆久聴は精気を損なう

最近は、スマートフォンでも手軽に音楽を
楽しめるようになりました。

電車の中や歩いているとき、
イヤホンで音楽を聴いている人が多いですよね。

私自身、疲れて家に帰るときは、
電車内でときどき使っています。

ただし、音量は控えめにして・・・。

なぜなら、大音量で音楽を聴き続けていたら、
精気はあっという間にすり減り、
腎機能に影響が及んでしまうからです。

 

1.精気と腎と耳の関係

中医学でいう「腎」は、
西洋医学の「腎臓」とは少し違った概念です。

中医学では、
「腎は精(せい)を蔵す」と言われています。

「精」とは、すなわち「精気」のことです。

この「精気」は、この世に生を受ける前の段階で
両親からもらい受けるパワーのようなものです。

そのため、「先天の精」という呼び名もあります。

これは、人体そのものを構成し、
各機能を支える基本物質です。

つまり、生命エネルギーの「おおもと」とも言える
大切な体内物質ということになります。

また、髪や歯・骨髄生成の基となり、
脳を養い、耳の機能を支え、
人間の成長と老化に大きく関わります。

「腎に蔵されている精気」という意味で
「腎精(じんせい)」とも呼ばれます。

さらに、「腎は生殖を主(つかさど)る」とされ、
腎精の持つエネルギーをもって生殖機能を主管し、
新たな生命を産み出す基ともなるのです。

男女の「腎精」が交わることで
新たな生命が誕生するというのが、
中医学の考え方なんですね。

そして、その大切な「腎精=精気」によって
滋養されているのが、耳なのです。

 

2.「久聴」で精気を損なうと…

では、話を久聴に戻しましょう。

繰り返しになりますが、
耳は腎に蔵されている「腎精=腎の精気」によって
滋養されています。

つまり、耳で音を聞くという生命活動は、
実は生命エネルギーの「おおもと」である腎精を
燃料として消耗しながら
行っているということです。

さらに、上述のとおり腎精は
「成長と老化」に関係するのですから、
イヤホンで耳を酷使していると
腎精が人よりも早くすり減り、
老化を早めてしまいます。

電車の中で大音量で音楽を聴いていた男性、
そんなに高齢には見えませんでしたが、
髪のほとんどが白髪でした。

腎精は、髪生成の基でもありますから、
十分に髪が滋養されなくなり
早く白髪になってしまったのかもしれませんね…。

なお、妊娠を希望される女性は、
耳の酷使にご注意ください。

男女の「腎精」が交わることで
新たな生命が誕生します。

両親の腎精のパワーが強ければ強いほど、
丈夫な子供が産まれます。

我が子に分け与えるパワーをなるべくすり減らさないように…。

次回は、「久聴」で損なうもう一つのもの、
「心神」についてお話します。

© 誠真堂鍼灸院