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2018.12.12

クコの実 ~不老長寿の神薬~【前編】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今日は、漢方薬のお話をしたいと思います。

皆さん、「クコの実」ってご存知でしょうか。
そう、杏仁豆腐の上に乗っかっている、
あの小さな赤い実です。
あれ、実は漢方薬の中でも「不老長寿の神薬」とまで
言われている優れモノなんです。

◆クコの実は「天が人類に与えた宝」

クコの実は、
中国では「枸杞子(くこし)」という漢方薬として
2000年以上昔から重宝されています。

中国最古の薬食物書である
「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」という古典でも、
「長期間服すると、筋骨が強くなり、身が軽くなって不老となる」
と書かれています。

また、5000種類にも及ぶ漢方薬の中でも
朝鮮人参・高麗人参と並んで「上品(じょうほん)」とされ、
薬膳料理にも多用されています。

ちなみに、「上品」とされる漢方薬は142種類のみで、
「命を養うことを主とし、無毒で長期間服用しても害がなく、
身を軽くし体力を益す不老長生の薬」とされています。

朝鮮人参や高麗人参は、ほとんどの方が聞いたことのある
有名な漢方薬ですよね。
クコの実は、それに匹敵する優れた薬効があると
されているのです。

「クコの実は天が人類に与えた宝である」
と言う人もいるほどです。

◆クコの実の食べ方

毎朝・毎晩10粒ずつ長期にわたって食べ続けると、
とても健康によいです。

また、一度に大量に食べても害はありませんが、
毎朝・毎晩10粒ずつ食べ続けるのと、
効果もさほど変わりません。

100グラム800円くらいするものなので、
適量をコンスタントに食べた方が、
経済的にも優しいですよ。

また、クコの実は形はレーズンに似ていますが、
若干固い食べ物です。

歯が丈夫ではないご高齢の方が食べる場合は、
以下のように「クコ茶」にして召し上がることを
お勧めします。

<クコ茶>
茶碗にクコの実を10粒入れ、
そこにお湯を注いで4~5分ほど待つ。
お湯の中でクコの実が柔らかくなるので、
クコの実の成分が出ているお湯と一緒に
実を食べる。

◆クコの実の注意点

クコの実は、害のない「上品」に属する食べ物ですから
子供に食べさせても問題はありません。
しかし、子供があまり食べ過ぎると
性欲が強くなることがありますので、
ほどほどにしてください。
強壮薬としても非常に優れた作用を持っているため、
古代の中国では修行僧はクコの実を食べるのを
禁じられていたようです。

次回からは、クコの実の持つ効能を
ご紹介していきます。