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2018.12.13

クコの実 ~不老長寿の神薬~【中編】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、「不老長寿の神薬」たるクコの実の中編です。

中医学では、クコの実は主に
「滋補肝腎(じほかんじん:肝と腎の機能を補う)」
「養血明目(ようけつめいもく:血を補って目の機能を回復する)」
という効能があるとされています。

この2つの効能のうち、
今回は「滋補肝腎」について説明します。

 

◆アンチエイジングに最適な「滋補肝腎」の効能

腎の機能については、
「イヤホンの音量は控えめに!」
のシリーズでも触れました。

中医学では、「腎は精(せい)を蔵す」と言われています。

この「精」は、この世に生を受ける前の段階で
両親からもらい受けるパワーのようなものです。

そのため、「先天の精」という呼び名もあります。

これは、人体そのものを構成し、
各機能を支える基本物質です。

つまり、生命エネルギーの「おおもと」とも言える
大切な体内物質ということになります。

また、髪や歯・骨髄生成の基となり、
脳を養い、耳の機能を支え、
人間の生長壮老(せいちょうそうろう)に
大きく関わります。

生長壮老とは、つまり
「生まれる→成長する→盛りを迎える→老いる」
という人間が生まれてから辿る
成長・老化の過程のことです。

ですから、
この腎機能を低下しないように維持することが、
アンチエイジングにつながります。

また、肝と腎は「互いに補い合う」という意味の
「肝腎同源」という言葉があるくらい
密接な関係があります。

つまり、腎が弱くなったら、
それを肝が補って腎を助け、
反対に肝が低下したら、腎が肝を助ける・・・。

肝と腎は、まるで夫婦みたいな関係ですね。


ということは、肝を補うことも
間接的に腎を補うことになりますので、
「アンチエイジング」につながることになります。

肝機能が強ければ、
腎機能が弱くなっても肝が補ってくれるので、
腎機能を維持できますからね。

このクコの実は、
肝も腎も両方補う効能を持っているから
「アンチエイジング」に最適なのです。

さらに、クコの実は、
同じ「滋補肝腎」の効能がある漢方薬の中でも、
その作用がズバ抜けて強いので、
「不老長寿の神薬」という
何ともありがたい別名までついているんです。

毎朝毎晩10粒ずつ、是非食べてみてください。

西洋医学の薬のように、
すぐに目に見える効果は出ませんが、
食べ続けると若々しさを維持することが出来ます。

ちなみに、
僕も「年齢よりも若く見える」と、よく言われます。
うれしハズカシですね。

※肝の機能については、次回詳しくお話いたします。