2019.01.09

髪は長い友達 その4 ~髪と血液【後編】~

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

「髪は長い友達」シリーズも、今回で4回目となりました。

前回は、髪と血が密接に関係している
というお話をしました。

「血は毛髪を養う」「髪は血の余り」と
言われているんでしたね。

今日は、もう少し掘り下げてお話したいと思います。

 

◆肝の「蔵血機能」

中医学では、「血は肝に蔵される」とされています。

肝には「蔵血機能」があり、
平常時は身体の機能を保つためには必要のない
余った血液を貯蔵しているんです。

ちょうど、急に資金が必要になった時のために
銀行に貯金しておくようなものですね。

そして、激しい運動をしたときのように、
体に大量の血液が必要になると、
肝に蓄えられていた血液が血管に行き、
使われることになります。

運動したときに心臓の鼓動が速くなるのは、
身体に血液を大量に送るためなんです。

運動を終えると、余った血液は肝に戻って
再び貯蔵されることになります。

と、言うことは、「余った血」を蓄えている肝と
「血の余り」である髪とは、
非常に密接な関係にあるということです。

 

◆肝と精神活動のかかわり

中医学の肝は、
思考活動や精神活動に深く関わるとされています。

肝機能が正常であれば、人間の思考活動・精神活動は安定し、
精神が安定していれば、蔵血機能をはじめとする肝機能は
のびのびとその役割を果たすことができるんです。

しかし、深く考え込んだり、
ストレスにさらされる状態が長期にわたって続くと、
肝に蔵されている血にまで影響が及んでしまいます。

そして、肝に蓄えられた血量が少なくなると、
イライラや不眠といった精神症状に加え、
抜け毛など髪のトラブルが起こりやすくなるのです。

ストレスが原因で「髪が白くなった」とか
「抜け毛が増えた」なんて話をよく聞きますよね。

それは、上記のような原因が大いに考えられるのです。

やはり、気持ちの安定というのは、
身体にとって大切なんですね。

 

◆クコの実

もし、あなたが上記のような状態に当てはまるとしたら、
以前このブログでご紹介した「クコの実」を
食べてみるのも良いでしょう。

クコの実の薬効の一つである「養血明目」とは、
「肝臓に溜められている血液の量を補う(養う)ことで
目の機能を回復させる」という意味です。

つまり、「血の余り」の量を多くしてくれる
ということです。

目にも髪にも良いし、しかも肝機能も整えてくれるので、
気持ちの安定にもつながります。

さらに、クコの実には「滋補肝腎」という
効果もありました。

髪に深く関係する「肝」と「腎」を
両方補う作用があるということです。

腎は「毛髪の根となる」とされる精を蔵しています。

そして、肝は「毛髪を養う」とされる血を蔵しています。

やはり、クコの実は魅力的な食材ですね。
是非、お試しください。

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