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2021.05.18

女性の先天「肝」【その4~「肝」の失調を表す症状 眼科編~】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、「肝」が失調したときの
具体的な症状についてお話したいと思います。

「肝」の失調で表れる症状は、
「生理不順」や「生理痛」だけではありません。

その代表的な症状の一つに
「眼疾患」が挙げられます。

中国最古の医学書
「黄帝内経(こうていだいけい)」には、
「肝」と目の関係を表す
以下の3つの記載があります。
(⇒のあとが、それぞれの記載の意味です)

1.「肝は目に開竅(かいきょう)する」
⇒肝機能の状態は目に表れる

2.「肝気は目に通ず。肝和すれば則ち目よく五色を弁ず」
⇒肝の気は経絡を通って目まで上る。
肝が正常であれば目は色の認識を正しく出来る

3.「肝は血を受けてよく視る」
⇒「肝」の蔵血機能が正常であれば、
目はキチンと物を見ることが出来る

つまり、「肝」に血液が適量貯められていて、
その血液を疏泄機能で目まで運んでいければ、
目は正常に機能する、ということです。

ですから、ストレスで疏泄機能が失調したり、
身体の血液が不足していて
「肝」に貯められた血液が少ない場合は、
目に十分に血液を運べなくなりますから、
目が疲れやすくなったり、
光が通常よりもまぶしく感じたり、
視力が低下するといった症状が出ます。

反対に、「肝」が旺盛になりすぎて
必要以上に目に血液を運びすぎると、
目に充血が表れます。

上記の症状がある方は、
「肝」の経絡のツボをとって機能を調整し、
症状を和らげます。

 

誠真堂鍼灸院 東洋史

 

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