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2021.08.05

お灸のススメ その2

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、「お灸のススメ」その2です。

お灸は、もぐさをツボの上で燃やし、
身体に温熱刺激を与える治療法です。

もぐさの原料は、
皆さんもよく知っている「よもぎ」です。

よもぎの葉の裏にびっしり密生している
白い綿毛を乾燥させ、
石臼で細かく砕いて何度もふるいにかけて
綿毛を取り出したものが、もぐさとなります。

そして、もぐさに含まれる有効成分として
注目したいのが「シネオール」です。

 

◆シネオール

「シネオール」とは、
よもぎ以外にユーカリにも含まれる精油成分で、
消毒・殺菌・鎮静・鎮痛作用などがあります。

もぐさをツボの上で燃やすことで、
シネオールが身体の内部に浸透していき、
上記の効果が期待できるのです。

ちなみに、このシネオールは、
もぐさを燃やした際の煙にも含まれており、
芳香成分としてリラックス効果も
もたらしてくれるのです。

実際に、お灸で施術を行った患者様は、
ほとんどが「いいにおいですね」と
おっしゃいますし、
施術後は「身体全体がスッキリした」と
喜んでくださいます。

以下、肉体面と精神面に分けて、
シネオールの効果をご説明いたします。

 

1.肉体面の効果

もぐさには、「1.8シネオール」と呼ばれる
鬱血除去作用や粘液溶解作用がある成分が
多く含まれています。

鼻や喉などの呼吸器系のトラブルや
花粉症にも効果を発揮します。

また、血行促進作用もあり、
筋肉疲労やリマウチ、神経痛の症状の緩和、
冷え性などにも有効です。

 

2.精神面の効果

日々のストレスなどの精神疲労で
気持ちが乱れ、
集中力がなくなったときに、
効果を発揮します。

さらに、心地の良い香りが頭をスッキリとさせ、
心身をリフレッシュさせてくれるため、
集中力や記憶力を高める効果も期待できます。

日本では、平安時代からさかんに
行われていたお灸の施術は、時を超えて、
現代のストレス社会に生きる私たちの心身も
心地よく癒してくれます。

誠真堂鍼灸院 東洋史

 

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