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2022.07.21

夏の「冷え」にご用心 その2

みなさん、こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

最近は、天気が不安定ですよね。

東京は、雨の日が多くて、
気持ちまでどんよりして
しまいがちになります…。

天気とは、すなわち「天の気」。

それは、身体の中を流れる
「気」の流れにも影響を与えますので、
こんな時期は体調を崩しがちになります。

皆さん、お気を付けくださいね。

さて、今回は、夏の「冷え」について、
もう少し詳しくお話しようと思います。

夏が終わると、秋から冬へと
季節は変わっていきます。

そして、
夏に身体を冷やし、そのまま冬を迎えると、
靴下を何枚重ねても足が温まらないような
ひどい冷え症など、様々な不調に
悩まされることになってしまいます。

なぜでしょうか・・・。

それは、「夏の冷え」と「冬の冷え」の
性質の違いにあります。

 

◆「夏の冷え」と「冬の冷え」の違い

まず、冬は身体が「保温モード」に
なっています。

寒い冬を乗り切るためです。

そのため、身体が冷えにくい状態に
なっています。

また、冬の冷えは、外気温が低いために
手足にまで気血が巡りにくくなり、
末端が冷える、という、
至って単純な因果関係になっています。

だから、冬の冷えは、温めれば
ある程度解消されます。

そのうえ、冬は寒いのが当たり前ですので、
皆さん防寒対策もしっかり行います。

こんな理由から、冬の冷えは
重症には至りにくいんですね。

その一方で、夏は冷えに対して
様々な意味で無防備です。

まず、冬は「保温モード」で
体温を保持しようとしていた身体が、
「発散モード」になります。

夏の陽気による異常な体温上昇から
身体を守るためです。

さらに、私たちは自分の意思で
身体を冷やそうと行動します。

アイスクリームや
冷たい飲み物・夏野菜といった
身体を冷やす飲食物を
多く摂りますよね。

さらに、仕事中も就寝中も
薄着で冷房に長時間当たっている方が
多いと思います。

すると、気づかないうちに
身体が内外から冷えてしまうこと
になるのです。

そして、そのような
冷え切った状態で冬を迎えると、
温めても治まらない
ひどい冷え症になってしまいます。

さらに、冷えは免疫力の低下を招き、
様々な不調を引き起こします。

免疫力が正常に働く体温は、
36.5度から37.1度だと言われています。

また、低体温の方は、体温を1度上げると
免疫力が5倍上がるとも…。

夏の冷えは、防がなければなりません!

では、次回は「夏の冷え対策」を
お話いたします。

誠真堂鍼灸院 東洋史

 

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